札幌で食べた店の名前を、東京や大阪の街でも見かける。スープカレーが北海道の外へ広がる、と一言でいっても、その道筋は店によって違う。
2026年10月20日時点の公式情報をたどると、Suageは東京から福岡まで、KINGは京都と吉祥寺、GARAKUと奥芝商店は東京、RAMAIは横浜と大阪、心は東京と埼玉にも店がある。ここでは6つの店を手がかりに、札幌で親しまれるスープカレーが次の街へ届く様子を見てみたい。
Suage――札幌の店から、東京・金沢・大阪・福岡へ
Suageの公式店舗一覧には、北海道の店に加えて、東京の渋谷・丸の内・池袋・吉祥寺・芝浦・虎ノ門、石川の金沢、大阪の梅田、福岡の大橋が並ぶ。ひとつの都市だけではなく、離れた街に札幌発の看板を掲げている。
札幌でその名前を知るなら、まずSuage+の店舗ページから。道外店をここで一律に「同じ味」とは言えない。公式サイトも店ごとにメニューを掲載しているので、行く店の案内を見るのが確かだ。
KING――2026年に京都と吉祥寺へ
KINGは2026年1月30日に京都新京極店、同年5月23日に東京の吉祥寺店をグランドオープンしたと公式に発表した。公式店舗一覧では、この2店をフランチャイズ店として掲載している。
京都の商店街と東京・吉祥寺。場所は違っても、案内の中心にあるのは「札幌のスープカレー」という言葉だ。札幌にはKING本店のほか、セントラル店とゲートウェイ店がある。道外で名前を知った人が、札幌の店にもたどり着ける。
GARAKU――東京の店と、北海道の玄関口
GARAKUの公式一覧には、東京八王子店と東京中野店が載る。北海道内では札幌本店のほか、新千歳空港にも店がある。
空港は道外ではない。それでも、旅の途中で最初にスープカレーを食べる場所になり得る。東京の店を増やすことと、北海道を訪れた人に出会う場所を持つこと。GARAKUの一覧からは、その両方が見える。
奥芝商店――道内の各地から、東京駅と立川へ
奥芝商店は2006年に札幌で始まった。公式店舗一覧には札幌市内の店に加え、旭川、女満別空港、函館、そして道外の東京駅浪漫号とコモンズ立川立飛が載っている。東京へ出る前から、北海道の中でも店ごとに異なる街や人の流れに接してきたことが分かる。
東京駅の地下街と立川の商業施設は、札幌の店とは場所の性格が違う。札幌で確かめるなら、カレーライフに奥’clockの訪問記がある。公式一覧には休業中の八王子田代城も残っているため、掲載店をすべて営業中と数えないようにしたい。
RAMAI――札幌で育ち、横浜・大阪へ
RAMAIの公式サイトは、自らを「バリ島で生まれ、札幌で育った」と紹介する。2003年に札幌で開いたあと、札幌市内のほか、旭川、小樽、千歳、函館にも店を広げた。道外の公式掲載店は横浜伊勢佐木モール店と大阪あびこ店だ。
発祥を単純に「札幌」と言い切れないところも、この店の歩みを表している。札幌での姿はRAMAI札幌中央店の店舗ページからたどれる。公式一覧には苫小牧店も載るが、2023年10月に閉店したと明記されている。
カレー食堂 心――札幌本店から首都圏の4店へ
心の公式店舗情報には、札幌本店のほか、東京都の秋葉原店・西新宿店・下北沢店、埼玉県のさいたま新都心店が並ぶ。道外の4店はいずれも首都圏にあり、東京の一か所だけではなく、街の異なる場所に店を構えている。
札幌本店の情報は、カレーライフのカレー食堂 心の店舗ページにもまとめている。公式サイトでは札幌本店と道外の店が同じ一覧に並び、それぞれの場所を見比べられる。
広がり方は一つではない
この6店だけで、スープカレー全体の広がりを語ることはできない。それでも、複数の都市に店を構えるSuage、新しい街へ出たKING、東京と新千歳空港に店を持つGARAKU、道内から東京へ広がった奥芝商店、札幌で育って横浜と大阪へ出たRAMAI、首都圏に4店を持つ心を並べると、広がり方も出会う場所も一様ではないと分かる。
カレーライフの店舗データベースは北海道内の店を記録している。道外の店を網羅する一覧ではないが、札幌の店を起点に、その名前が次の街でどう続いているかをたどることはできる。札幌の店どうしのつながりはスープカレー系譜図にもまとめている。
確認に使った公式情報
確認日:2026年10月20日。店舗一覧や営業状況は変わるため、来店前に各店の公式案内を確認してほしい。